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スタートアップ向けデットファイナンスサービス「Flex Capital」の正式提供開始

1社あたり最大1億円の資金を最短1週間で提供可能に

株式会社Fivot(東京都港区、代表取締役:安部匠悟、以下:「Fivot(フィボット)」)は、スタートアップ企業を対象にレベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF)を提供する「Flex Capital(フレックスキャピタル)」を正式に提供開始します。昨年以来、デットファイナンスを数十社のスタートアップ企業に対しベータ版として提供してきましたが、正式にサービス提供を開始いたします。

サービスの正式提供に伴い、最大1社あたり最大1億円の資金を最短1週間で提供可能となり、より多くのスタートアップ企業を支援することが可能となりました。

また併せて資金調達を実施し、デットを含めた総額5.1億円の資金調達を完了しております。

 

Flex Capitalについて

Flex Capitalでは、将来債権譲渡スキームを活用したRBF(※詳細は下記参照)を提供しています。スタートアップ企業は株式を希薄化することなく、将来の売上をいま現金化し、更なる成長に向けた資金を確保することができます。

サービスURL:https://flex-capital.jp/

スタートアップ企業は一般的に、創業まもなく利益も赤字であることが多いため信用力が小さく、また担保となる資産を持たないため、融資を受けることが困難です。そのため、新規に株式を発行し投資家に引受けてもらうことで資金調達を行います。しかし、株式の発行には関係者の利害調整をはじめとして多くの時間と労力がかかり、調達後には投資家から高いリターンを求められます。

当社はスタートアップ企業においても様々な調達オプションが提供され、ステージや資金ニーズに合わせた効率的な資金調達が広がるべきであると考えています。RBFを活用することで、将来の売上を原資として機動的に資金を調達することができるため、株式の発行だけに頼らない資金調達が可能となります。

当社は昨年来、数十社を超える企業に成長資金を提供してまいりましたが、このたび当社の資金調達に合わせて正式にサービス提供を開始します。スタートアップ企業に特化したデータ収集および審査モデルを採用しており、現時点でデフォルト(回収不能)は0件です。

 

レベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF)について

レベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF)とは、将来発生すると予測される売上(債権)を活用する調達手段です。

売上予見性が高いことから、リカーリング型の売上モデル(※1)が中心であるSaaS企業やD2C企業がもっともサービスフィットが高く、「LTVベースでの利益」と「足元のキャッシュフロー」とのズレを埋め、より素早く機動的な成長を可能にします。

リカーリング型の売上モデルが拡大する中で、欧米を中心にスタートアップ企業への適用が進んでいます。

RBFにより提供した資金を有効活用し、スタートアップ企業の将来の売上が増加すると、資金の回収が早まることによって資金の出し手にとってもメリットとなる設計であり、従来型のデットファイナンスよりも、よりスタートアップ企業の目線に近い資金供給が可能となります。

日本では当社を含め少数かつ小規模な事業者が提供を開始している状態ですが、今後スタートアップ企業の増加・成長に伴い、新たな調達手段として定着することが期待されています。

※1:サブスクリプションなどの継続収益(リカーリングレベニュー)を得ることを目的としたビジネスモデル

 

当社の資金調達について

当社はプレシリーズAラウンドにおいて、デットを含めた総額5.1億円の資金調達を行いました。引受先は、新規投資家としてAngel Bridge、マネックスベンチャーズ、キャナルベンチャーズ、 POLA ORBIS CAPITAL、既存投資家としてDEEPCORE、ANOBAKA、East Venturesです。今後もサービス基盤の開発および規模の拡充に向けて資金調達を機動的に行なってまいります。

 

新規投資家コメント

Angel Bridge 代表パートナー 河西 佑太郎氏

Fivotには安部さん佐保さんをはじめとした金融業界のエキスパートかつ非常に優秀な人材と、経験豊富なエンジニア陣が揃っています。新しい金融を作るという強烈なパッションでメガベンチャーへと駆け上がると信じ投資させていただきました。今回発表のFlex Capitalは未上場企業のデット性の資金調達手段として非常に有効なプロダクトです。海外でも爆発的に伸びているこのRBFの仕組みでFlex Capitalが広く普及していくものと確信しております。今後もFivotチームを全力サポートして参ります。

マネックスベンチャーズ 代表取締役 和田 誠一郎氏

事業を短期間で大きく成長させるためには、資本の確保は欠かせないが、短期間で事業成長を実現する企業が、伝統的な与信モデルではなかなかに正当な評価を受けることができず、思うような資本調達が実現できていないことへの課題意識を持っていたところ、安部さんと佐保さんに出会いました。Fivotが提供するFLEX Capitalはまさにこの課題を正面から解決できる可能性を秘めたプロダクトだと考えています。

エクイティファイナンスの担い手であるベンチャーキャピタルとして、これまでカバーし得なかった多様な資本調達の機会をFivotとともに創出し、1社でも、1人でも多くの挑戦を支援することで、社会全体を一歩前に推し進める一助になれるよう、Fivotの成長に尽力してまいります。

キャナルベンチャーズ 代表取締役 朝田 聡一郎氏

VUCAの時代だからこそ目標に向かってチャレンジするスタートアップを応援したい、そういったFivotの志に共感します。Fivotの提供する「Flex Capital」は、スタートアップの成長する未来を信じて、RBFにより融資を実現します。Fivotや未来を牽引するスタートアップとともに、新しい産業の創造を目指していきます。

POLA ORBIS CAPITAL 岸 裕一郎氏

D2Cを中心とした数多くの起業家とお会いする中で多様な資金調達の可能性とニーズは肌で強く感じておりました。Fivot社が提供するFlex Capitalは既に当社出資先や知人が経営する企業に利用されており、経営においてなくてはならないサービスとなりつつあります。実際に利用企業よりRBFの機能だけでなくスピード感あるオペレーション、将来を見て判断してくれること、そしてお互いスタートアップによる理解の深さも評価されている声を聞いております。